ピレネー山麓の中心地であるハカは、11世紀にはアラゴン王国の最初の都として栄え、中世にはサンティアゴ巡礼路の重要な宿場町として栄えた、歴史と文化が交差する町です。現在は、夏の避暑地・冬のスキーリゾート地として人気を集めます。グルメの町として知られるハカには、老舗洋菓子店・バル通り・レストランも楽しめます。歴史的建築巡り、巡礼、美食、アウトドアスポーツなど、色々な楽しみ方ができます。
ハカの位置
ハカはウエスカ県北部、ピレネー山脈の麓に位置しています。
ウエスカ県の県都ウエスカ市から約73㎞。
フランスとの国境まで約30㎞。
ハカの歴史
長い歴史の中で、ハカには多くの文化がその足跡を残しました。イベリア人、ケルト人、バスク人、ローマ人、西ゴート族、フランク人、イスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒。中でも、11世紀にアラゴン王国の最初の都が置かれたことで、ハカは政治・宗教・社会活動の中心地として発展しました。その名残は、スペインで最も古い大聖堂のひとつであるサン・ペドロ大聖堂やサンティアゴ巡礼路に残っています。
ハカの地図
主な観光スポットは旧市街とその周辺に集まっています。
バスターミナルは旧市街に位置するビスコス広場の隣。
カンフラネーロ列車が発着する鉄道駅は市内中心地から徒歩で約15分に位置しています。
ハカの歩き方&見どころ
旧市街にある観光案内所から散策をスタート。半日で見て回ることができるコンパクトな町です。
大聖堂
スペイン最古の大聖堂のひとつ。11世紀に建築が始まり、サンティアゴ巡礼路の宿場町としての町の発展に寄与した。この大聖堂で誕生した「ハカの市松模様」は巡礼路を通り北スペイン全体の教会建築へ伝播した。
ハカ司教区美術館
大聖堂に併設する美術館。かつての回廊が美術館として使用されている。注目すべきはハカ近郊の教会の内陣を飾っていたフレスコ画群。聖書物語が鮮やかなロマネスク壁画で描かれている。バルセロナ国立美術館、レリダ司教区美術館と並びスペインを代表するロマネスク美術コレクションを誇る。
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マジョール通り
ハカの旧市街のメインストリート。商店・スポーツ用品店・洋菓子店・宿・バル・食料品店などが軒を連ねる。マヨール通りの中央に建つ市庁舎。15~16世紀にかけて建てられたアラゴン・プラテレスコ様式の建築物。エントランスホールには「時計の塔」の鐘が展示されている。
時計の塔・牢屋の塔
旧市街で目を引く建築物のひとつ。15世紀に、大火災に見舞われた大聖堂の牢屋の代わり一時的に牢屋として使用された。その後、代官の住居として利用された。16世紀にハカ評議会が時計を設置し、「時計の塔」と呼ばれるようになる。
シウダデーラ要塞
16世紀にフェリペ2世の命で建設された星形要塞。ガイドツアーもしくは自由見学で入場することができる。
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ハカのまわりをハイキング
サン・ミゲル橋
ハカの町のまわりを流れるアラゴン川にかかる石橋。15世紀ごろに起源を持つと考えられる。長さ96メートル、中央のアーチの高さは17メートルを誇る。古くから、ピレネーの中心都市であったハカとアンソ、エッチョ、アイサなどの山麓の村々を結ぶ橋として使われてきた。
サンティアゴ巡礼路
ハカはサンティアゴ巡礼路のフランス人の道が通る宿場町だ。ユネスコの世界遺産に登録される「フランス人の道」は、フランスのサン・ジャン・ピエ・デ・ポーからナバラ州のロンセスバジェスへの山越えルートが有名だが、もうひとつのルートである「アラゴンの道」が存在する。ソンポルト峠からピレネーを越え、アラゴン渓谷を下りながらハカを通り、ナバラのプエンテ・ラ・レイナへと続く道は、ピレネーの壮大な景色と静かな田舎の風景を楽しめる巡礼路のいわば「穴場」だ。
ハカへの行き方
ウエスカ、パンプローナからバスでアクセスすることができます。
バスで行く
Avanza社
バス
約1時間
バスで行く
La Burundesa社
バス
約1時間40分
バス会社(Avanza社):https://www.avanzabus.com/
バス会社(La Burundesa社):https://laburundesa.com/pamplona-jaca/
ハカの基本情報
ハカ Jaca
人口 1万3千人
標高 818m
観光案内所 Pl. San Pedro, 11, 22700 Jaca, Huesca
ウェブサイト https://www.jaca.com/turismo.php
ハカの地図 https://www.jaca.es/sites/default/files/plano_de_jaca_2021.pdf
ウエスカ県の観光地図
ウエスカ県の観光地図をこちらのリンクからダウンロードすることができます。