【オルデサ国立公園】ビジターセンター in トルラ

世界遺産「オルデサ国立公園」の入り口に位置するトルラ。ハイキングを楽しむ人々が最初に訪れる大きな駐車場に、オルデサ・イ・モンテ・ペルディード国立公園ビジターセンター」(Ordesa y Monte Perdido National Park Visitor Centre)があります。公園の自然や安全なハイキングのための情報収集に欠かせない場所です。

トルラ村-歴史と自然が共存する村

ピレネー山脈の麓、オルデサ渓谷の入り口に位置するトルラは、石造りの建物が立ち並ぶ歴史ある山間の村です。

古くは中世の交易路の要衝として栄え、石造りの家屋や石畳の小道が今もその面影を色濃く残しています。

人口は約300人ほどの小さな村ながら、伝統的な建築様式と自然が調和した景観が魅力です。

また、村はオルデサ・イ・モンテ・ペルディード国立公園への玄関口として重要な役割を果たしており、ハイカーの拠点としても知られています。

オルデサ・イ・モンテ・ペルディード国立公園 ビジターセンター

ピレネーの大自然を感じられるオルデサ国立公園。トルラ村を拠点にこの美しい渓谷を歩く前に、まず立ち寄りたいのが「オルデサ・イ・モンテ・ペルディード国立公園 ビジターセンター」です。国立公園の地図が配布されているほか、この地域の歴史や動植物に関する展示(無料)も見学できます。

ビジターセンターの営業時間

曜日営業時間
月〜日曜日7:45〜19:00

ビジターセンターの見どころ

写真家たちが残したピレネー山脈の記録

ビジターセンターの館内には、ピレネー山脈を訪れた写真家や旅人たちが撮影した渓谷や動植物の写真が多数展示されています。四季折々の風景が大判で紹介されており、これから歩く自然の魅力を一足先に感じられます。

また、ウエスカ県議会と地元の畜産農家が連携して始めた「畜産と生物多様性」プロジェクトの一環で、1930〜40年代の谷の人々の姿や生活、そして戦争や密輸、国境を越えた亡命など、渓谷が歩んできた歴史が映し出された写真の展示も行われています。

ハイキングの前に、この土地の人々の暮らしや渓谷の歴史に触れることで、道中に出会う風景ひとつひとつに、より深い意味と物語を感じられるはずです。

ピレネー山脈に生息し絶滅した動物

この地域に生息する多様な動植物についても詳しく紹介されています。

2000年ごろに絶滅したと言われるピレネー固有の野生ヤギ「ピレネーアイベックス」(Capra pyrenaica)に関する展示も見どころのひとつです。特徴的な角を持ち、ピレネー山脈に生息したこの動物の生態や絶滅の経緯が、映像資料や模型とともに丁寧に紹介されており、自然と人間の関わりについて考えさせられます。

ハイキング情報&国立公園へのアクセスの拠点としても

ビジターセンターでは、四季折々のハイキングルートの最新情報や安全に関するアドバイスを受けられるほか、地図やパンフレットも手に入ります。

ハイキングシーズン、スペインの大型連休のあいだは国立公園内へ向かうシャトルバスが運行されており、そのチケットの購入出発案内も行われます。自然を楽しむ前に、まずここで準備を整えるのが安心です。

国立公園へのシャトルバスのチケット情報

■ チケットの購入方法:現地購入(現金もしくはクレジットカード)

■ バススケジュール:毎日 6:00〜8:00、30分間隔/ 9:00〜19:00、15分間隔

■ 乗車料:片道€4.00、往復€6.00

※季節によって多少変更されることがあるので、訪問前に公式サイトで確認をしてください。

■ 公式サイト:https://ordesabus.com

トルラへの行き方

バスの本数は1日1本と少ないので、事前に時刻表を確認しよう。

バスで行く


バス

約1時間

トルラ

バスで行く


サビニャニゴ

バス

約1時間

トルラ

車で行く


約1時間半

トルラ

バス会社:Avanza社(https://www.avanzabus.com/

トルラの基本情報

トルラ Torla 

人口 約300人

標高 1032m

ウェブサイト https://museodiocesano.es/catedral-roda-isabena/

ウエスカ県の観光地図

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